ロボットと自動運転は同質な二つの課題を抱える。第一は一つの機体が学習した結果を世界中の他の機体とシェアする技術基盤の構築だ。それぞれロボット業界では「クラウドロボティクス」、自動車業界では「コネクテッドカー」と表現される。第二はシステムへの信頼をユーザーと一緒に作っていく社会基盤の構築だ。ロボットも自動運転もデータを蓄積して学んでいく。この途中でミスもする。ミスを許容し、データをシェアするユーザーコミュニティーが必要だ。 10月に開催するワールド・ロボット・サミット(WRS)では展示会としてロボットとの未来が提案される。同時に競技会ではミスを重ねつつ、成長していくロボットの姿が見られるだろう。未来のロボットユーザーにとって、その姿は頼もしく映るだろうか。WRSは新技術と社会をつなぐ触媒となれるだろうか。トヨタ自動車フェローでWRS実行委員会諮問会議の委員を務めるギル・プラット氏に聞いた。
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