世界経済が新型コロナウイルスの感染拡大で突然止まるような状況の下、各国・地域の政府はようやく、景気浮揚のためなら財政赤字を急激に膨らませる必要があるとのメッセージを理解しつつあるようだ。 米国やドイツを含む多くの国・地域が感染拡大による経済への悪影響を抑えようと矢継ぎ早に大型の財政出動を打ち出し、その総額は2兆ドル(約218兆円)に近づいている。しかも、その大半の調達には公債発行が必要となる。 「戦時は狂ったように借りるのが常だ」とヤルデニ・リサーチの社長兼投資戦略責任者エド・ヤルデニ氏は指摘。「第2次世界大戦時のやり方は、米政府が巨額の資金を借り入れ、連邦準備制度が金利を極めて低い水準に維持することに同意したことだ。実際、それが今われわれが目の当たりにしていることだ」と述べた。
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