SBIホールディングス傘下の最大手ネット証券、SBI証券が対面での富裕層ビジネス(ウェルスマネジメント)に打って出る。富裕層ビジネスの競走が激化する中、得意とするIPO(新規公開)で接点のある新興企業のオーナー社長などとの取引を重視、預かり資産の拡大を狙う。 SBI証券の前川雅彦副社長がロイターとのインタビューで語った。 SBI証券は4月にウェルス・マネジメント部を開設。富裕層ビジネスでは大手証券会社の中では最後発とも言える立場だが、野村証券で約23年間リテール営業に携わった前川氏は「デジタルプラットフォームを引っ提げて手数料をゼロにし、金融取引の在り方を変えたように、富裕層ビジネスでもイノベーションを起こす」と語る。 事業立ち上げで最も重要視する顧客対象となるのが、新興企業のオーナー社長。SBI証券はIPOへの関与率が業界トップの90.9%で、新興企業との接点が多い。主幹事として上場を支
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