原子力規制委員会は、九州電力川内原発(鹿児島県)の放射線量計の「不備」について報じた朝日新聞に対し、何度も抗議した上で無期限の「取材制限」を通告し、徹底抗戦を打ち出した。規制委は平成24年9月の発足以来、テレビ朝日系列「報道ステーション」や毎日新聞とも対立したことがある。これらメディアはいずれも訂正・謝罪をし、規制委に全面的に白旗を上げた。反原発ジャーナリズムはこんな調子で生き残れるのか?(原子力取材班) 朝日に無期限「取材制限」 原子力規制庁は朝日新聞に対し、ホームページに2回見解を掲載している。 3月17日付の記事に対しては同日夜に、「誤った解釈を招きかねない」とするコメントをホームページに掲載。「規制委による審議や原子力規制庁の見解も引用されているが、記事としては、現時点における線量計の設置が、緊急時の防護措置がとれないかのような誤った解釈を招きかねない記事になっている」と指摘した上