アマゾンは3日の Paperwhite 新製品発表と合わせて、それ以上に重要と思われるプログラムを発表しているが、中でも10月から開始する Kindle MatchBook は、紙とデジタルの今後の関係を考える上でも重要な意味を持つものとなろう。印刷本を購入した(あるいはこれまで買ったことのある)ユーザーが、$2.99以下でKindle版を購入できるというものだ(無償もあり)。紙とデジタルの関係をめぐって5年あまり彷徨ってきた出版界にとって、このことの意味は大きい。[♥=期間限定公開、9/30までどなたもお読みいただけます。] 10月の立上げ時点で、1万点あまりが対象となると発表されているが、重要なことは、これが「ユーザーに大きな価値を提供すると同時に、新しい売上機会を加える」イニシアティブとして、出版社と著者(版権所有者)に対して提案されていることだ。承諾がとれ次第、対象書籍は拡大してい
「日本のマンガ出版社が連携して海外展開を目指」したJ.Manga.comは3月14日、コンテンツの販売(3月13日)、閲覧(5月30日)の全てを停止すると発表した(→サイトの告知)。集英社、小学館、講談社など国内出版社39社からなるデジタルコミック協議会の協賛の下、凸版印刷の関連会社であるビットウェイが2011年8月に設立したこの事業は、わずか1年半で潰え去った。米国を中心とした世界のファンに「電子書籍の悪夢」と「クールジャパンの寒い現実」という結果を残して。これも想定の範囲内だったのだろうか。 クール・ジャパンに冷や水 残余のストア・クレジットはアマゾンのギフトカードで払い戻し。5月30日をもって購入済のコンテンツは失われるがダウンロードは許されない。印刷版すら手許に残らない。「誠に遺憾に存じます。」とお知らせは述べている。 こういう事業は、多数の協賛を得て、鳴り物入りで喧伝された事業ほ
XMDFの広告をよく見かけるようになった。明らかな提灯記事も多い。広告を出すということは、それなりの予算がついたということだ。予算の裏付けのあるものについては、掲載メディアはそれなりの優遇をする。露出頻度が高くなると、なんとなく「メジャー」になったなとか、「これで決まりだな」という印象操作がしやすくなることはいうまでもない。しかしこの広告予算はどこから出たものだろうか。これが三省デジ懇の結果だとすると、あまりに問題が多い。誰にとっても。 フォーマットは主体にはならない そもそも、ITにおけるフォーマットなどは、とても宣伝の対象となる性格のものではない。マイクロソフトが Wordではなく”.doc”を、アドビがAcrobatではなく” .pdf”を宣伝するようなものだ。ふつう「標準」をプロモーションする場合には、複数のツールベンダーがコンソーシアムをつくって行う。フォーマットはユーザーの貴重
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