≪成功体験を引きずる≫ 麻生内閣が成立し、自民党も選挙のための準備を進めている。そう遠くない時期にいよいよ総選挙である。太郎と一郎(小沢)の対決になる訳だ。2005年9月の小泉選挙以来の衆院選だが、今回は劇場型パフォーマンス選挙ではなく、二大政党のマニフェスト(政権公約)を軸に、政策選択のための選挙にしてほしいものだ。 今の日本は、実は、歴史の大きな曲がり角にありながら、過去の成功体験に引きずられて大きくシステムを変えることが出来ず、右往左往している状況だ。このままでは、そう遠くない時期に沈没してしまいかねない。あらためて、この国のかたちをどう変えていくかを考えなくてはならないのだろう。これこそが政治の最も重要な課題である。今回の選挙は、是非、この国のかたちをどう変えるかで争うべきだ。 それでは、この国のかたちを、一体、どう変えていったらいいのだろうか。一言でいえば、近代産業社会からポスト