ローカル5Gとは何か? 5Gを取り巻く状況もおさらい まず「ローカル5G」について端的に説明しよう。日本でもやっと商用サービスの始動が見えてきた5G(第5世代移動通信システム)。この5G通信環境を、企業や自治体が「自営網で」構築し、IoTやスマートファクトリーで活用しようというのがローカル5Gである。 ローカル5Gについて詳しく解説する前に、大元となる5Gを取り巻く状況についておさらいしておきたい。ご存知のとおり、5Gの特徴は高速・大容量、低遅延、多数同時接続(以下、多接続)と大きく3つのポイントがある。 これまでのモバイル通信の進化は、2Gから3G、あるいは3Gから4Gと、より高速化・大容量化した新たな規格が既存の規格を置き換える形で進んできた。もちろん完全な切り替えではなく、移行期間を設ける形になる。携帯電話向け2Gサービスは移行期間を経て2012年に終了、同じく3Gはドコモが2020