竹内オサム『本流!マンガ学 マンガ研究ハンドブック』(2009年晃洋書房、2300円+税、amazon、bk1)読みました。 田中秀臣氏のブログで、『マンガ批評界の「派閥争い」が一読明瞭』と書かれて一部で有名になりました。 じつは本書は「反論」として書かれていまして、単独では理解しづらい本です。少なくとも、著者による『マンガ表現学入門』、夏目房之介『マンガ学への挑戦』、伊藤剛『テヅカイズデッド』、霜月たかなか編『誕生!手塚治虫』に収録されている宮本大人『マンガと乗り物 「新宝島」とそれ以前』などは読んでいたほうがいいでしょう。というくらい、読者を選ぶ本ではあります。 本書で書かれてることのひとつは、伊藤剛・宮本大人・夏目房之介らによる竹内オサム批判に対する反論。ただし、今回初めて書かれたものではなく、かつて著者が個人誌に発表してきた文章の再録です。 もひとつは、自分がこれまで書いてきたすば