(英エコノミスト誌 2013年3月23日号) 中国の対アフリカ貿易は増え続けている。新植民地主義への懸念は行き過ぎだ。 北京から来た5人の旅行者グループが、自家用飛行機でケニア山上空を低空飛行するとリフトバレーへと分け入り、黄色い幹と霧のような細い枝を持つ、ユーカリノキなどの木々に囲まれたほこりっぽい滑走路に着陸した。 5人は、シマウマとキリンが闊歩する草原を横切り、写真を撮りながら、アフリカスイギュウが突進してこないかと警戒していた。食卓についた5人は、空腹だがくつろいでいる様子だった。 グループに2人いる主婦の片方が「去年はお友達何人かと南極に行ったの」と言い、「iPhone(アイフォーン)」を出して永久凍土の上にたたずむペンギンの群れの写真を見せてくれた。 太くなり、多様化する貿易のパイプ アフリカにやって来る中国人の数は増える一方で、観光や労働、貿易に向いた場所と見られるようになっ