ワシントン・ポスト紙の有名記者だったエズラ・クラインは、ウェブメディア大手のボックス・メディアに移籍した(Matt Roth/The New York Times) 紙媒体を去った花形記者 ワシントン・ポスト紙のエズラ・クラインと言えば、同紙のウェブサイトで「ウォンクブログ」という政策をテーマにしたブログを立ち上げたことで知られる有名記者だ。そんな彼がこのほど、ウェブメディア大手ボックス・メディアへの移籍を明らかにした。 従来型メディアからウェブメディアへまたひとり、有為の人材が流出したと言ってもいいし、スター記者が知名度を売りに高いギャラを手にしたという見方もあるだろう。 だが実際にメディアの世界で起きているのは、そんなに単純な話ではない。 クラインの移籍先であるボックスは生粋のネット企業だ。ニュースメディアを作り出しているテクノロジー企業であって、テクノロジーを利用しているメディア企業