テクノロジーの進化と共に音楽メディアの形態も大きく変わり、現代ではMP3などのファイルのダウンロードが主流となっていますが、このダウンロードが主流になったことで、形あるモノの価値が再認識され、欧米ではアナログレコードの売上が増大しています。 唯一無二のサウンド・クオリティとちょうどいいサイズ感で現在でも支持されるレコードが、どのような工程で製造されているのか気になるところです。 そこで、日本で唯一のアナログレコードのプレスメーカーの東洋化成にお邪魔して工場を見学し、カッティング・エンジニアの西谷俊介氏にレコードの疑問について伺ってきました。 レコードの奥深さについて触れられる貴重なインタビューの前半戦をどうぞ! ーーレコードができるまでの流れを教えてください。 お客様からお預かりしたマスター音源をそれぞれのレコードのフォーマットに合わせて、音量、音質、溝幅などを調整してラッカーディスクに溝