キャラ萌えできるJRPGは良いJRPGである。キャラクターを引き立てる要因は2種類あり、ひとつはアートワークやストーリーといった外的要因だ。もうひとつは内的要因で、プレイングを通じてプレイヤーの内から湧きあがる。この論調では『ドラゴンクエスト2』が好例となろう。ラーの鏡で姿を取り戻すムーンブルクの王女は外的要因。ザオリクとメガンテ(のジレンマ)を唱えるサマルトリアの王子は内的要因。そしてローレシアの王子はプレイヤーの分身となり、パーティへの感情移入をうながす。 コマンドバトルはその内的キャラ萌えの舞台だ。1ターンに敵・味方が1回行動するルールでパーティの連携を強調し、プレイヤーの心にキャラクターを描き写した。筆者は『ドラゴンクエスト3』で勇者と魔法使いにギラを唱えさせ「ダブルギラアタックだ!」と熱くなったものだ。『ドラゴンクエスト4』の第2章ではパーティに援護を頼むアリーナの声を思い浮かべ
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