教育事業大手のベネッセホールディングス(HD)から顧客の個人情報約760万件が流出した問題で、複数の顧客宛てに、IT企業のジャストシステムから、自社の通信講座を勧めるダイレクトメールが届いていたことが朝日新聞の取材でわかった。 ワープロソフトの「一太郎」で知られるジャストシステムは2012年から、小学生向けにタブレット端末を使った通信講座「スマイルゼミ」を始めた。この講座を勧めるダイレクトメールが、ベネッセHDの通信講座「進研ゼミ」の複数の顧客のところに届いていた。ジャストシステムは取材に対し、「広報担当者がいない」としている。 情報流出を受け、ベネッセHDには顧客からの問い合わせや抗議が殺到した。9日午後8時までに4500人、一夜明けた10日も朝から電話による相談が相次いでいる。