「これがイヤなら対案を出せ!」 そういう政治家の言葉を聞くたびに、僕はなんかモヤモヤしてしまっていたのです。 うーん、これ、なんか違うんじゃないのか? というか、「政治」って、そういうものなのだろうか? 患者さんに、治療方針の説明をすることがよくあります。 そういう場で、こんなやりとりになったら、どうでしょうか。 医者「私は手術が良いと思います。どうですか?」 患者「うーん、手術か……怖いな、ちょっと考えさせてください。何か他の方法はないんでしょうか……」 医者「そうですか、手術がイヤなら対案を出してください。出せないんだったら、手術に決めますからね、いいですね!」 こんなの怖いよね。 僕だったらこんな医者には診てほしくない。 こういう場合、医者というのは、「私は手術をオススメしますが、手術した場合と手術しなかった場合には、それぞれこういうメリットとデメリットがあって、もし手術はどうしても