◆上手な手洗いの方法を教えて。 ◇水温30度以下、もまずにやさしく 知っているようで、意外と知らない手洗いの基本。大切な衣類を家庭で上手に手洗いする方法を、「ライオン」ファブリックケア研究所の繊維製品品質管理士、工藤千草さんに聞いた。 手洗いは、取り扱い絵表示を確認したうえで、おしゃれ着用の洗剤を使って、やさしく洗うのが鉄則。もみ洗いは素材を傷める原因になるのでNGだ。 襟や袖口など汚れが目立つ部分には前処理を。原液をなじませ、指やキャップの角で軽くたたく。決してもんだり、こすったりしないこと。薄手の織物ならスポンジでたたくとよい。 次に注意したいのは水温。高いと素材に負担がかかるため、30度以下の水で洗う。「ひじを浸した時に熱くも冷たくも感じない程度が目安」と工藤さん。特に、取り扱い絵表示に「30」とある場合は、30度以上で洗うと縮んだり、色落ちすることがあるので気を付けよう。すすぎは常