上海・TOWAクリニック中医科 藤田康介医師この記事の写真をすべて見る 週刊朝日ムック「未病から治す本格漢方2021」より 2020年に世界中に感染が広がった新型コロナウイルス。中国では伝統医学である中医学と西洋医学を併用し、新たに開発した処方でコロナ重症化を防いだという。一方、日本では西洋医学中心の治療のままだが、今後、予防や回復において、漢方薬への注目が集まっている。週刊朝日ムック「未病から治す本格漢方2021」では、上海在住の日本人医師に取材し、中国が感染を抑え込んでいる理由を聞いた。 【一覧】中国のコロナ診療のガイドラインにある漢方とは? * * * 2019年12月、中国・武漢での発生に端を発する新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)。 武漢では、20年1月23日の都市封鎖以来4月8日の封鎖解除までの約2カ月半、政府主導のもと、コロナ専門施設に患者を集約し、無症状から重症まで