この仕事をはじめて意外に思ったのは、結構普通の小説家というのは、本当に普通の生活をしてるもんなのだということ。 子供のころから読んできた、作家の生活とはずいぶん違う。締切を守らない人なんてそうしょっちゅういるわけではないし、何よりそうぽんぽん儲かるもんでもない。 このコラムは、そんな普通の小説家の、普通の生活を描いたものです。平成7年から平成11年まで『月刊ぎふ』に連載し、割合好評なんで、こちらにも転載することにしました。 ●追記・ここのページを大幅に加筆し、『何がなんでも作家になりたい!』(本体1300円)というタイトルで1冊にまとめ、河出書房新社から刊行しました。概略は下記のとおり。あれこれいうより、小見出しを列記したほうが早いっす ね。 1章 本の書きかた、書けるまで ●何はともあれまず打ちあわせ ●書くのはひとりでも作るのはひとりじゃない 本ができるまで ●作るのはみんなでも責任は