ビッグデータ、という言葉がIT系ニュースだけでなく一般のニュースでも使われるようになってきている。そのきっかけは、JR東日本が個人のSuica情報を外部へ提供したことが情報漏洩だと大きく報じられた件だったのではないだろうか。 ビッグデータはIT業界内ではだいぶ前から人気のキーワードだったが、Suicaという多くの人にとって生活に密着したデータが対象となったことで、一般市民にも一気に身近になった。わかりづらさはそのままに、情報提供をしたとの断片的な事実だけが大きく報道された結果、「勝手に情報を売るのか」「個人情報保護はどうなっているのだ」と叩かれたのは記憶に新しい。 同じようにNTTドコモ、続いてAmazonが他社に情報を提供して商品開発を行った時には、その是非はそれほど話題にならなかった。Suicaの利用方法などより、よほどパーソナルなデータを含んでいるAmazonの購買履歴が炎上ネタにな