先日、私の師匠であるベンチャーキャピタリストに会いに行った時に言われたことがあります。 「藤野君、おれがな、50歳の時に先輩に言われたんだ。順番を守れ。お前の先輩たちはいつか死ぬからな。現役を引退するんだ。だからな。お前も待てば順番が回ってくる。だから、くれぐれも先を越そうと思うなよ」 「そうですか。それで今、順番が回ってきたのですね」 「藤野君、俺はな、この間、75歳になったんだが、先輩たちはまだ生きていて現役なんだ。そして、みんな元気なんだ。あのな、藤野君、これが高齢者社会だ。だからな、藤野君、奪取するんだ。ジジイから権力を奪い取るんだ。」 ある意味、これが高齢化社会の本質ですね。「奪取しないと権力は回ってこない」というのは、橋下市長の誕生の裏の物語というような気がします。橋下市長は奪取しにいったんです。2ちゃんねるなどで橋下市長の人気が高いのも、閉塞した老人国家に対するルサンチマンが
パナソニック、ソニー、シャープなど日本を代表する家電メーカーの深刻な業績不振が発表されています。 昨年は、天災・原発事故、タイの洪水、ユーロ危機や円高と、外部環境に突発的な悪条件が重なっており、すべてが経営責任だという気はありません。 けれどもう少し長い視点でみれば、「実質的にはずっと前に終わっていて、リーマンショックによってトドメをさされた事業が、政府から補助金をもらったり(エコポイント)、地デジ移行という一時的な外部環境(好条件)のために、数年だけ小康状態を保てていた」とも言えます。 「ソニーのテレビ事業が 8年赤字」と聞けば、誰でも「そんなに長い期間、赤字をたれながしている責任は誰がとってるの?」とも思うし、「これでまだ(なんの具体策もなしに)テレビは重要商品だから撤退はない」とか言い切れるって、すごい余裕だな」とも感じるでしょう。 でも、ちきりんが最も深刻な問題だと思うのは、そこで
がんばって生産性をあげたり、才能を開拓したりするのはやがて仕事や活動で成功し、そのうえで幸せを感じるためだと言ったら、いささか単純な論理だとはいえ、多くの人は同意するでしょう。 しかし逆だとしたら? 「頑張って」しかるのちに「成功」があって、その先に「幸せ」があるのではなくて、「幸せ」を感じられるようになることが生産性も、成功も生み出すとしたら? TED における面白おかしい講演で、Good Think Inc. の Shawn Achor はまさにこのことを説いています。 Shawn Achor は Positive Psychology と彼が呼ぶ考え方のエヴァンジェリストです。講演の始めに、彼は自分が7歳のときに5歳の妹に怪我をさせてしまい、痛みで叫ぼうとした彼女に「いまユニコーンみたいだったよ!」とすぐに問題をポジティブ(見かけ上は)にすり替えることで叫び声を上げさせずにすんだとい
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