日本原子力発電(原電)敦賀原発(福井県敦賀市)の断層(破砕帯)を調べる原子力規制委員会の専門家チームは一日、初日の調査を終えた。チームの五人は、敷地内を走る活断層「浦底断層」は今後も大きな地震を起こす可能性が高いとの認識で一致した。二日は、浦底断層から枝分かれし2号機直下につながっている「D-1破砕帯」などが連動して動くかどうか詳しく調べる。 この日、チームは原電の掘った試掘溝(トレンチ)で断層を見たり、ボーリングで採取した岩石などを確認したりした。2号機の北東約二百メートルにある試掘溝は、浦底断層とD-1破砕帯が交わる場所に近いため、特に長い時間をかけて調べた。 終了後の記者会見で、規制委の島崎邦彦委員長代理は「浦底断層が大変活動的な断層だと印象づけられた。それが原発敷地内にあることがかなり特殊だ」と指摘。千葉大の宮内崇裕教授も「一級の活断層という感想だ。これが大きく動くと、周辺ではいろ