国内の”知の最前線”から、変革の先の起こり得る未来を伝えるアスキーエキスパート。ニコンの坪井聡一郎氏による技術とイノベーションについてのコラムをお届けします。 デジタルにかかわるビジネスをしている人にとって、「機械学習」という言葉を耳にしない日はないだろう。私も画像を扱う企業に勤めながら、継続的に知見を高めるようにしている。しかしながらさまざまな人と話す中で、機械学習の中でも特にディープラーニングについて「データを自動で学習分析できる魔法の箱」のように思っている人も少なくない。 ブラックボックスのようにみえるディープラーニングの情報処理や、そもそもの数学に対する苦手意識などもそのように思い込ませてしまっている要因のように思われ、巷間、機械学習を学ぶ講座なども花盛りである。多くは、Pythonなどのプログラミング言語を教えたり、必要最低限の数学処理を教えたりと、学びがデータ処理側に寄っている
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