そこで、世界半導体市場統計(World Semiconductor Trade Statistics、WSTS)のデータを使って世界の半導体出荷額と出荷個数を調べてみると、コロナ騒動が起きた2020年初旬から急増していた出荷額も出荷個数も2021年後半に、すでにピークアウトしていることが分かった(図1)。 コロナ特需の終焉 ここで、世界の半導体出荷額の3カ月平均の対前年成長率(以下、成長率)を算出し、グラフを書いてみた(図2)。半導体の成長率は3~5年周期で上がったり下がったりしている。これを、「シリコンサイクル」と呼んでいる。 例えば、2000年8月にはプラス52%と大きな成長を遂げた。このピークをITバブルと呼ぶ。そのITバブルは翌年崩壊し、2001年9月にはマイナス45%に落ち込んでいる。また、2008年9月に起きたリーマンショックによって、半導体市場は翌2009年2月にマイナス31