世界的な金融危機を契機として、米国が情報化社会を牽(けん)引する時代は終焉(えん)を迎えつつある。今後は、家庭の情報化が主役となる。次なる時代を担うのは徹底的な「磨き文化」を特徴とする、ものづくりニッポンだ—— 社団法人日本電子回路工業会(JPCA)が2009年6月3日〜5日に開催する展示会「JPCA Show 2009」(於:東京ビッグサイト)に先立ち、5名の有識者が集まり、自信を失いつつある日本の製造業のあるべき姿を語り合った。パネリストは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長の中谷巌氏、元ソニー副社長の中村末廣氏、元松下電器産業(現パナソニック)副社長の水野博之氏、TDK取締役常務執行役員の高橋実氏、メイコー代表取締役社長(同展示会実行委員長)の名屋佑一郎氏。なお、同じパネラーで会期中の6月4日にもライブ対談を実施する。 — 世界経済が100年に一度とも言われる金融危機のなかで