概要 2038年問題(year 2038 problem)とは、西暦2038年のある瞬間を境に一部のコンピュータシステムが誤作動する可能性がある問題。古い設計のシステムが採用している日付と時刻の標準データ形式が定義上の上限値を超えてしまうために起きる。 古いUNIX系OSやC言語では、時刻を協定世界時(UTC)1970年1月1日午前0時からの経過秒数(いわゆるUNIX時間)で管理している。この値のデータ型(time_t型)はもともと32ビットの符号付き整数で実装されていたため、上限値である21億4748万3647秒を超える未来の日付・時刻は表現することができない。 経過秒数がこの上限を超えるのは(うるう秒を考慮しなければ)協定世界時の2038年1月19日午前3時14分8秒(日本時間では同日の午後12時14分8秒)であり、この形式で時刻を管理しているシステムはそれまでに対策を施さなければこの