避難民が密集するパレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の本格侵攻の危機が高まっている。大規模な殺害に直面しながら国際社会が止めることができていない中、日本の大学では米国を発端に拡大する抗議デモに連帯する動きが相次いでいる。若い世代が上げる声は、停戦を促す力となるか。分断と憎悪の連鎖を断ち切るすべを考えた。(西田直晃、木原育子、安藤恭子)
![「ガザを殺すな」東大キャンパスにテントが出現した 暴力に抗議する若者たちが日本でも広がる:東京新聞 TOKYO Web](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/759fee8d2d7050ef604c46498b179b2cebf4ce13/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstatic.tokyo-np.co.jp%2Fimage%2Farticle%2Fsize1%2F5%2Fb%2Fc%2Fd%2F5bcde623e8cb51b035fa653e9813fbe8_1.jpg)
東京都の千代田区議会は十一日夜まで続いた本会議で、秋葉原の電気街に百七十メートルの超高層ビルを建てる再開発について、計画の修正や説明を求めた区民らの請願を不採択とした。常任委員会では継続審議と決めていたが、判断を覆した。区の意向をくむかのような運営に「前代未聞」と保守系議員からも驚きの声が上がった。再開発計画の是非は二十五日の区都市計画審議会に委ねられた。(井上靖史) 請願は五月に提出された。今年行われた公聴会や説明会で出た意見を区がどう都市計画案に反映したか、説明するよう求めた。意見の反映は区議会の特別委員会も求めていた。 だが、区は六月、都市計画決定に向け、計画の縦覧を始めた。区側は常任の環境まちづくり委で、寄せられた意見について「計画に反映している」「都市計画に反映する内容ではない」と釈明したが、委員に理解は広がらず七日の同委で継続審議を決めていた。 十一日、継続審議について本会議で
東京都千代田区が発注した工事の入札を巡り、官製談合防止法違反容疑で逮捕された元区議嶋崎秀彦容疑者(64)は、区の入札情報を漏らした工事業者から選挙で支援を受けていたとされる。事件からは、官公庁や企業が集まる首都の中枢で政官業がもたれ合う「千代田ムラ」の癒着の構図が垣間見える。(佐藤航)
世話人の一人、会社員の中島麻由子さん(38)=さいたま市=は、街宣やネット上での差別的な言説は「クルド人の問題ではなく、日本に昔からある排外主義の表れだ」と主張。差別的な言動に対し刑事罰を科す条例を2020年に施行した川崎市ではヘイトデモが減少しているとし、「埼玉にも条例が必要だ」と求めた。 ネットなどでは、外国人住民が原因で川口、蕨市の治安が悪くなっているとの情報もあふれるが、川口市に住む折茂あいさんは「全然そう思わない」と否定。「多様なバックグラウンドを持つ住民が暮らす川口を誇りに思っている。住民や行政などが努力を重ねた結果だ。なのに行政や議員らが仕事をしていないかのように言われ、ショックだ」と心境を語った。
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関し、岸田文雄首相が党としての処分や再発防止策の検討を表明して幕引きを急いでいる。安倍派や二階派の幹部らは衆参の政治倫理審査会で「知らない」「分からない」と繰り返し、裏金づくりの経緯は解明されていない。このまま処分や再発防止を進めても、国民の信頼回復は難しい。野党はさらなる政倫審の開催や、安倍派幹部らの証人喚問での徹底追及を要求し、実態解明を迫る。(大野暢子) 立憲民主党と日本維新の会、共産党、国民民主党は19日の野党の国対委員長会談で、自民議員計10人の衆参政倫審での弁明について「実態の解明には全くつながらなかった」との認識で一致。政治資金収支報告書にキックバック(還流)の不記載があった衆院議員51人のうち、まだ弁明していない45人の政倫審への出席を求めた。 政倫審の審査は、疑惑について弁明したい議員本人が申し出るか、衆院では25人いる委員の3分の
埼玉県川口市などに住むトルコなどの少数民族クルド人らが19日、交流サイト(SNS)のX(旧ツイッター)による差別的な投稿で名誉を傷つけられたとして、フリージャーナリスト石井孝明氏に慰謝料など500万円を求め、東京地裁に提訴したと発表した。
1960年1月6日、外務省でマッカーサー駐日米大使(左)を迎える藤山愛一郎外相。この後、2人は米軍核搭載艦船の寄港を可能にする「討議の記録」に署名した。 核兵器を搭載した米軍艦船・軍用機の日本への寄港や着陸を日米間の事前協議なしで認める核密約が1959年、秘密交渉を経て成立する新たな経緯が16日、米公文書から判明した。米国は60年の日米安全保障条約改定後も核艦船寄港の自由を死守しようと交渉を主導し、この点を非公開文書で確認するよう要求。日本は当初反対したが米国の強硬姿勢をかわせず、米側の意図を了承した上で文書作成に応じていた。 核密約は旧民主党政権下の2010年、日本政府が存在を認めた。ただ根拠となった外務省調査でも一連の経緯は解明されず、初めて全容が分かった。冷戦後、米軍核艦船は日本に寄港していないが、日米は今も密約を正式に破棄していない。
埼玉県川口市とその周辺のクルド人らが、夜の巡回と清掃に力を入れている。交流サイト(SNS)でクルド人を非難する書き込みが増え、住民との間でトラブルも発生したことを受け、日本の生活ルールを広め、地域で共生するのが狙い。背景には、強制送還を容易にする来年の改正入管難民法施行への危機感もある。 クルド人 「国を持たない最大の民族」と呼ばれ、トルコ、イラク、シリアなどにまたがって居住している。トルコでは弾圧が激しく、多くの人が難民として逃れており、国連によると2011年から10年間で世界各国で約5万人のクルド人が難民認定された。日本でも埼玉県川口市や蕨(わらび)市に多く住んでいるが、国内で難民認定された例は北海道での1人にとどまる。
浦和レッズの2023年シーズンが終了した。5月に22年から23年にまたがったAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)で優勝を果たし、これが今年獲得した唯一のタイトルとなった。J1リーグは4位、ルヴァンカップは準優勝、天皇杯は4回戦敗退に終わった。 ACLの優勝により出場したクラブワールドカップでは今月20日、準決勝で欧州チャンピオン、マンチェスター・シティ(イングランド)と対戦。世界最高の戦力を誇る相手に前半終了間際まで0-0でしのいだが、アディショナルタイムに右サイドを崩され、入ったクロスをマリウス・ホイブラーテンがクリアしきれずにオウンゴールを献上。後半にも2点を奪われ0-3で完敗した。
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