今年の2月、映画界で受けた性被害について告白しました。7年も前の出来事です。 まだアクティビストとして活動を始める前、私は俳優として活動していました。被害に遭ったのは、ある映画撮影の直前。監督から性行為を求められたのです。私は、断るという選択肢を持っていませんでした。「女優」の仕事のひとつとして、受け入れるしかないことだと思い込んでいたからです。 当時、望まない性行為を受け入れなければいけないことに疲れ果てて、私は芝居の世界から離れました。そのあと、ずっと「誰か映画界から#MeTooしてくれないかな」と思っていました。私の被害はたいしたことがないから、誰かに告発してほしい。そう願って、ずいぶんと長い時間が経ってしまいました。その結果、加害者が性被害をテーマに映画を撮るなんていう、信じられないことが起こっていたのです。誰も言わないなら私が言うしかないのか。そう思い、告白することに決めました。