東日本大震災・原子力災害からの本格的な復興予算として、2011年度(平成23年度)第3次補正予算案が国会に提出された。この復興関連支出の財源をめぐり、復興増税の議論が大々的に行われたせいか、復興増税がすぐに始まるという認識があるようだが、実は違う。増税と思いきや、大規模な財政出動が行われようとしているのだ。 復興予算の内容と、復興増税の時期をつぶさに見てみよう。政府が10月21日に決定した2011年度第3次補正予算案では、インフラの復旧や災害廃棄物処理などの東日本大震災関係経費が11兆7335億円計上されている(2011年度第1次補正予算において復興関連経費に活用した基礎年金国庫負担の財源を含む)。今年の台風などの災害復旧も含め、約12兆円が第3次補正予算案に計上されている。そして、その財源は基本的に復興債で賄うこととしている。増税による財源確保は一切ない。 何を隠そう、2011年度第3次
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