キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長は18日、今月発売した「ナノインプリント」と呼ばれる新技術を搭載した半導体製造装置について、多くの問い合わせを受けていることを明らかにした。横浜市内で開いた自社製品や技術の展示会で記者団に述べた。 御手洗氏は報道陣に対して、ナノインプリント半導体製造装置について、かなり大量のオーダーがきていると述べたが、その後、会社側から発言は多くの問い合わせを受けているとの趣旨だったとの申し出があった当初の大量のオーダー発言を受けて同社の株価は上昇幅を切り上げ、一時8月2日以来の日中高値となる同1.1%高の3718円まで上昇。終値は3717円だったナノインプリントはウエハー上のレジストに回路パターンを刻み込んだ型をハンコのように押し付けて転写することで回路を形成、従来の方式に比べて消費電力が低く生産にかかるコストを低減できる関連記事:キヤノンがナノインプリント半導体製造装