菅直人前首相が退陣し、野田佳彦内閣が発足した。これまで「夜の政論」に登場いただいた自民党の大島理森副総裁、たちあがれ日本の園田博之幹事長は、菅さんの稚拙さをこっぴどく批判していたが、記者の立場からすれば菅さんの本音も知りたい。側近中の側近だった寺田学元首相補佐官を夜の焼肉店に訪ねると、「6月に内閣不信任案が可決されていたら、衆院解散でなく総辞職を選んでいた」など、驚きの内幕を明かしてくれた。 寺田さんと待ち合わせたのは、東京・麻布十番の焼肉店「一番館」。カルビが980円など庶民的な安さが目を引くが、肉はしつこくなく上品。臭みのないユッケもうまく、コストパフォーマンスは抜群だ。常連客にはアントニオ猪木氏など著名人も多い。寺田さんも通い始めて3年がたつ。 「乾杯!」 寺田さんは姉さん女房である静さんの隣で、中ジョッキをグビグビ飲み干した。一仕事やり遂げた後の「中ジョッキ」ほどおいしいものはない