内戦が続くシリアで学校を狙った攻撃が絶えない。級友の死を目撃した子どもたちは心の傷を抱えながら、今も攻撃に遭う危険と隣り合わせの中で懸命に学んでいる。 首都ダマスカスの北約150キロにあるシリア第3の都市ホムス。反体制派とアサド政権軍の戦闘で旧市街は破壊し尽くされた。現在は政権軍が市内の大部分を掌握している。 中心部にあるアクラマ・マクフゾミ小学校の校門前の路上で車が爆発したのは10月1日正午過ぎ。サーリア・ディア・ザマトゥリ校長によると、男が車の下に仕掛けた爆弾を遠隔操作で爆破させた。 下校時だった。子どもたちは吹き飛ばされ、あちこちで悲鳴が上がった。迎えに来た家族たちもパニック状態に。男はしばらくすると、数十メートル離れた場所から「車がもう1台来る。早くこっちに逃げるんだ」と叫んだ。子どもたちや家族が集まってきたところで男は自爆した。二つの爆発で子どもたちと家族の計45人が死亡したとい