日本SFにはいくつもの素晴らしい「タイトル」がありますが、その幾多のタイトルの中でも燦然と輝くタイトル「神狩り」は、山田正紀によるタイトル通り「神」を狩り殺そうとする人間たちの話であり、日本SF史に残るような素晴らしい書き出しから始まる作品です。そして残念ながら尻すぼみに終わる長編作品でした*1。バリントン・J・ベイリーの「ゴッド・ガン」は、ちょっとマヌケなタイトルと、悪くはないが凄くもない印象の書き出しから始まる短編ですが、こっちはマジで神を殺します。 オフビートなユーモア奇想SFですが、明白なギャグSFでも、複数の神々がいる世界の話でもなく、唯一神が存在してそれが理屈ありで殺されてしまう作品って他にあるんでしょうか?思いつきませんが*2。この流石はバリトン・J・ベイリーという作品を表題作とした短編集が、 ゴッド・ガン (ハヤカワ文庫 SF ヘ) 作者: バリントン・J・ベイリー,大森望
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