あきらめたほうがいいのでは。夏場に国全体の時間を早めるサマータイム(夏時間)の導入について、日本学術会議・生物リズム分科会は「健康を害し、省エネにもならない」と反対する提言を公表した。東京五輪・パラリンピックの暑さ対策として導入を探っていた自民党は10月、準備期間の不足を理由に断念したが、検討自体は継続する意向を表明。提言は将来的な導入の可能性も断つことを狙った。 提言によると、夏時間で午後の明るい時間が長くなると就寝が遅くなり、もともと夜型で短い日本人の睡眠時間が、さらに短縮。体内時計が乱れて睡眠の質も落ち、認知機能の低下や睡眠障害につながるとした。 職場や学校からの帰りや家の中で過ごすのが暑い時間帯にずれると、熱中症が増える。また起床が早くなると心臓に負担がかかり、急性心筋梗塞の発生が増えるとの研究も多い。 省エネ効果についても「米国やオーストラリアでは家庭でエアコンを多く使うようにな
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