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ブックマーク / homepage3.nifty.com (14)

  • メタノールの毒性

    文でエタノールの代謝については書きました。そこに登場した、アルコール脱水素酵素、アルデヒド脱水素酵素はエタノールだけではなくメタノールや他のアルコールにも作用して、脱水素による酸化を行います。 メタノールを飲んだ場合はどうなるのでしょう?「続・身のまわりの毒」Anthony T.Tu 著、東京化学同人、1993年刊から引用しますと まず、酔います。 12〜24時間の潜伏期間をおいて 中枢神経が冒され、頭痛、めまい、不安感、激昂などを呈します。 それを越すと、嗜眠、意識混濁、昏睡、けいれん、急性呼吸不全などを起こし そしてひどい場合、死に至ります。 死に至らない場合でもよく失明します。 生化学的症状としてはアシドーシス(血液が酸性になる症状)をよく起こします。 アルコール脱水素酵素も、アルデヒド脱水素酵素も、エタノールに対してよりもメタノールに対してのほうが反応はずっと遅いのです。ですから

    emiladamas
    emiladamas 2014/05/15
    メタノール中毒の治療法(エタノールを投与する)とメタノールで失明する理由
  • 鸚鵡籠中記

    朝日文左衛門、尾張藩の御城代組同心、御畳奉行です。延宝2年(1674)に生まれ、享保3年(1718)、44歳にて没しました。この人が有名なのは、貞享元年(1684)より死の前年までの日記を残したからです。日記のタイトルは『鸚鵡籠中記』(おうむろうちゅうき)といいます。 文左衛門さん、畳奉行という職にありましたが、仕事をまじめにやっているとはみえません。 何かにつけて、飲み、遊び、そして日記をつけました。 自分や友人達の日々の生活の他、名古屋や江戸の刃傷、強盗、心中、浮気騒動などなど、当時の事件・風説が実にこまめにつけられています。 中には、藩主のご生母さまのご乱行についても細かく書かれ、これが元で長く尾張藩の極秘文書になっていました。 赤穂浪士の討ち入りがあった時代です。「葉隠」の成立もこのころです。武士道を貫いた武士もいた時代、文左衛門さんは泰平の元禄を謳歌したようです。 (テキ

  • 雑感592-2012.5.30「福島のコメの分析について気になること -福島県の農業関係者に訴える-」J. Nakanisi Home Page

    (**この中には、「検出せず」とされた試料は含まれない。) こういう精力的な分析が行われ、基準値は500 Bq/kgであるにも拘わらず、100~500 Bq/kgのコメ32,300トンは廃棄し、100 Bq/kg以下のみを市場に出すという措置をとった。 (福島県はNDとか、不検出、検出限界値以下という表現は誤解を招くということで、「検出せず」と表記している。しかし、正直言って、NDと「検出せず」の違いが分からないが、先に進むことにする) 不検出のレベルは? 緊急調査結果を見ると「不検出」(「検出せず」)の検体の数は多いが、一体これはどのくらいのレベルを意味するのだろうか? 500 Bq/kg以下ならいいという世界で、現実には100 Bq/kg以下であるから、別に危険だとかべていけないというわけではない。しかし、福島のコメが、今、大体どういうレベルにあるかは大きな関心事だし、また

  • ミンキーモモトップページ

  • 風の谷のナウシカにおける庵野監督によるクシャナ戦記製作の拒否

    作者の側からキャラクターに対して少しコメントを。どんなふうに思ったとか、勝手に動き出したとか、あるいは描ききれなかったことなどを。 クシャナが一番、男性にも女性にも人気がありますね。 宮崎監督「ナウシカもクシャナもすごく似ているんですよ。盾の両面です。ただクシャナというのは、やっぱり生い立ちをちょっと描きましたけれど、物理的にも深い傷を負っているのですね。 あの人は非常に公正な王になれる力量を持っていると思います。有能な前線指揮官って僕は、好きだから。 有能な前線指揮官が有能な王様かどうかはわからないけれど。だから王にはしない。代王で良い。代王って代わりの王様という意味ですよ。そういうことにとどまれる人だと思う。描いていて、何度もかわいそうだなと思いました。それが描いていて伝わらないんだよね。困ったですね。母親のことはなんとしても触れなければいけないと思ってたのだけれど、もっとしっ

  • TOWER KILL

    私は風力発電で斬殺されたトビの死体を何度も見ました。アメリカの資料によると高い通信塔に衝突して命を落とす渡り鳥の問題も広く深刻化しつつあり、いくつかの対策が立てられ実行され、成果を上げています。その実態を紹介します。リストの太字のタイトルをクリックしてください。2006年6月start No.1 タワーキルとは?(米国政府のHPから抜粋) http://www.fws.gov/habitatconservation/communicationtowers.html 起きている事実 ○携帯電話の普及等により通信塔(ラジオ・TV・携帯電話・短波を含む)はアメリカにおいては毎年6−8%増えている。毎月1000の通信塔が建設されつつあり、連邦通信委員会FCCは現在の通信塔は約12万と推定している。 ○通信塔で死ぬ渡り鳥の数は年間4−5百万羽と推定される。90の絶滅危惧種と124種の非狩猟

  • も~っとヘンだぞ!『空想科学読本』

    柳田理科雄・作『ぎんがえーゆーでんせつ』の奇怪な世界! 宇宙空間戦闘、とりわけ艦隊戦をリアルに描くのは難しい。 僕も『サイバーナイト』『サイバーナイト2』で艦隊戦闘を描いたことがあるが、科学的に正確であることを心掛けようとして、かなり頭を使ったものである。とりわけ厄介なのは、敵味方の艦隊が相対速度を合わせるのにかかる手間と時間だ。相対速度が大きすぎたら、艦隊同士が一瞬ですれ違ってしまう。しかし相対速度が小さすぎると、敵艦と交戦距離まで近づくまでに何日、下手すると何百日もかかる。 だから『宇宙戦艦ヤマト』のように、艦が平行して進みながら至近距離でビーム砲を撃ち合うというシチュエーションは、実際にはきわめて困難なのである。地球側とガミラス側が、あらかじめ「どこそこの宙域、これこれの相対速度で出会って戦いましょう」と申し合わせる必要があるだろう。もしガミラスが申し合わせを守らなかったら? 地

  • 腹立ち日記

    差別丸出しの「地域安全ニュース」 下に掲載したビラは、横浜市神奈川区内の町内会で警察が回覧させている、「地域安全ニュース」というものである。 一見して、思わず目を疑ってしまった。 この「地域」では、中国人(らしく見える)人間は、うっかり携帯電話を掛けることもできない。 車の運転もできなければ、旅行鞄を持って歩くことも、友人宅を訪ねることすらできないのである。 そんなことをすれば、いつこのビラの内容を素直に信じた「住民」に通報され、飛んできた警官から職質を受けて不愉快な思いをさせられるかもしれない。 そこでうまく日語の受け答えができなかったりすれば、警察署に連行され、さらに何時間も取り調べを受けさせられることにもなりかねない。 こんな差別丸出しのビラを公然と配る警察が、密室内での取り調べで「中国系外国人」に対してどのような侮辱的取り扱いをするか、およそ想像がつこうというものである。 ピッキ

  • 納得できない『逆説の日本史』

    このコーナーは、作家・井沢元彦氏の『逆説の日史』への、私なりの「意見」です。  世評(特にインターネット)では、井沢氏の『逆説の日史』は絶賛されています。  しかし、とりあえず2巻を買って読んでみたのですが…。これは読者の皆さんはかなり注意しないとアブナイな、という感想を持ちました。それは個々の事実関係についてにとどまらず、井澤氏の論のたて方、考え方の根につながっていく全般的な問題でもあると思うのです。  そこで、どういう点に注意された方がいいかを、私の気がついた範囲で、UPさせていただきたいと思います。     (1)はじめに     (2)アンフェアな引用     (3)筋の通らない論証     (4)あまりに現代的な価値観     (5)具体的な問題点について     (6)まとめ     (補)泉涌寺散策  このページの内容は、昨年(19

  • いろもの物理学者のかってに解説「海を見る人」

    いろもの書評indexへ戻る 勝手に科学解説 (ネタバレ注意)小林泰三「海を見る人」  2002年5月31日初版発行 早川書房 ISBN4-15-208418-9 この項は書評・感想というより、『かってに科学解説』というつもりで書く。そういうわけだから読んでない人は読まないように。以下の文中、緑のイタリックで示したのは「海を見る人」からの引用である。 時計の中のレンズ <歪んだ円筒世界>と<楕円体世界>はどんな形をしているのか? 文の描写を見ていくとわかる通り、<歪んだ円筒世界>は回転による遠心力(擬似重力)が働いて外側が下になっている。これに対し、楕円体世界では自身の万有引力によって、楕円体(ではないがだいたいそういう形)の中心が下になる。カオスの谷はちょうど遠心力と万有引力がつりあって無重力状態になるところであるらしい。 検算はとにかく答えだけでいいからさっさと教えろ

    emiladamas
    emiladamas 2009/06/03
    「時計の中のレンズ」や「天獄と地国」あたりは映像化か漫画化して欲しいところ。
  • コミックエンゼルズ

    コミックエンゼルズ さとうふみや 美村あきの なんばらばん 大石望 幸福の科学出版/2001年/650円+税 大手の書店ならどこでも、幸福の科学の出版物のコーナーがある。これはそこに並んでいた宣伝用コミックス。 表紙(左)を見て驚いた。どこかで見たことのある絵だ。そう、巻頭のマンガを『金田一少年の事件簿』『探偵学園Q』のさとうふみやが描いているのである。 いや、さとうふみやが幸福の科学信者だってことは以前から有名だったけど、当に宣伝マンガ描くとは思わなかった。ゆでたまごの描いた公明党の宣伝マンガ以来の快挙(?)かも。 タイトルは「降魔法輪」。 主人公の正堂法輪は14歳の中学生。幼い頃の臨死体験がきっかけで額に法輪のマークが浮かび上がり、霊を見たり、悪霊を祓う能力が身についた……という設定。 この主人公、金田一少年を面長にしたような顔で、このように読者に向けて手の平を

    emiladamas
    emiladamas 2009/05/29
    “少しは賢そうに見えるだろうに……なぜ英語?”ソードワールドが否定された…/エル・カンターレファイトってガンダムファイトっぽい。
  • 小松左京とその時代

    小松左京とその時代 「SF」というジャンルは今では広く受け入れられている。書物、映画、コミック、TVドラマ、それはメディアを超えて存在する。我々の周囲は、そして日常は、きわめてSF的事象で満ち満ちていると言っても決して過言ではないだろう。 いや、むしろ今となってはSF的要素をまったく含まない芸術作品というものは、探し出すのも難しくなっているのかもしれない。我々の目が常に何年か先を見つめなければならないとすれば、そこにSF的な視点が介在してくるのは、むしろあたりまえになってしまった。我々自身が、かつてSF世界に描かれた未来都市に住んでいるのである。 しかし、ほんの数十年前まで、このジャンルは荒唐無稽とされ、社会的認知度において日では低い位置にとどまっていた。かつては『竹取物語』がSF的であるとはけっして言われなかった。『浦島太郎』の宇宙旅行説も存在しなかった。日という風土にはい

  • 山本弘のSF秘密基地

    emiladamas
    emiladamas 2009/05/02
    「審判の日/ 闇が落ちる前に、もう一度」について
  • 江戸屋敷01「駆逐艦榊の被雷」

    第一次世界大戦において、日は連合国側に立って参戦し、ドイツなどの同盟国と戦いました。 青島攻略が終了し、どちらかというと平和を謳歌していた日は、連合国の強い要請もあって、次第に海軍の海外派兵を進めていきます。 派遣された艦隊の中で、最も激しい戦いを経験したのが地中海の船団護衛に従事した第二特務艦隊となります。ここでは、第二特務艦隊の中で最大の戦死者を出した、駆逐艦「榊」の戦闘について述べる事とします。 写真1:第二特務艦隊に編入される前の駆逐艦「榊」 地中海においては船腹の「サカキ」の表記が消され、 艦首記号「I」が描かれた (「世界の艦船増刊34 日駆逐艦史」より) 1、全体状況 ○ギリシャの動乱 当時のエーゲ海の状況は非常に微妙なものとなっていました。連合国によるダーダネルス海峡のガリポリ半島上陸作戦は失敗し、16年1月に撤退。トルコにいた独巡洋戦艦ゲーベンに対抗

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