陸戦を演出する4つの法則 昔、アニメの宇宙空間は紺色だった。しかも爆発音が鳴り響いた。 もちろん、アニメだけではなく、まんがも同様だった。たとえば『ワイルド7』の「ガラスの城」では、オートバイのサイドカーに積んだ超小型の多連装ロケットランチャーで、武装した客船と砲戦を演じていた。 今日では、そこまで物理法則に反した描写はほとんど見られない。が、物理法則レベルで止まっていて、登場人物の行動のほうは変わっていない。まんが家やアニメ監督が、重火器や宇宙空間を体験するようになったとは思えないので、文化的な問題だろう。ほんの少しのことだけで、ぐっとそれらしくなるのに、その「ほんの少し」を知っている人があまりいないのだと思う。 というわけで、「陸戦を演出する4つの法則」である。 1. 背を低くする 突っ立っていては射撃の的になるし、流れ弾に当たる確率も高まる。立つよりは伏せ、伏せるよりは穴などに潜る。