9月半ばに消費税に関する一連の記事が出てきて「飛ばし」批判が沸き起こった時に、真っ先に思い出したのは、ユーロ危機真っ盛り、ギリシアがユーロから離脱するかもしれないという時に出された、ドイツの週刊誌 Der Spiegel のある記事です。たしかその記事は、仮にギリシアがユーロから離脱する場合、どういう悪影響があるか、ドイツの財務省による試算を紹介したものだったと記憶しています。 当時のドイツの世論は、ギリシアに対して極めて厳しいものでした。そこで、何の根拠もありませんがこういう想像(妄想)は可能です。 「ドイツの財務省は、ギリシアのユーロ離脱に関する試算を意図的にリークし、Der Spiegel を読むようなレベルの読者に、ギリシアがユーロから離脱するという選択肢は絶対にありえない、と訴えようとした」 こういう想像に基づいて、「ドイツのジャーナリストと財務省は癒着している」という批判をやる