前回の記事ではEF Core 2.0の新機能と、それに対する批判を取り上げた。今回はEF Coreに数多くある、互換性のない変更点(breaking change)について見ていきたい。 EF Core 1.xプロバイダがサポートされない データベースプロバイダは、SQL ServerやMySQLなど、データベースに固有のSQLを生成するためのものだ。汎用的なOleDBあるいはODBCプロバイダは存在しないので、EFのデータベース対応は、用意された専用のプロバイダによって制限される。 プロバイダ開発を容易にするため、EF Coreは、下位互換性オプションの提供なしにプロバイダAPIを変更した。これはつまり、EF Core 1.0と1.1のプロバイダはEF Core 2.0ではサポートされない、EF Core 2.0 APIを使って書き直す必要がある、という意味だ。 Microsoftによる