糸井重里がほぼ日の創刊時から 2011年まで連載していた、 ちょっと長めのコラムです。 「今日のダーリン」とは別に 毎週月曜日に掲載されていました。 「おもしろいもの」はいっぱいある。 2010-03-08 「おもしろいものがない」であるとか、 「おもしろくなくなった」というようなことを、 よく人は言うものだ。 人が言う、というよりは、 メディアが言うのかもしれない。 実は、ぼくもさんざん言ってきた。 しかし、それは、 「あたらしいおもしろいものがない」 ということなのではないだろうか。 「おもしろい」とか「うつくしい」とか、 人びとが価値を感じるものについては、 そんなに大量生産品のように、 いくらでも「あたらしい」ものをつくれるものではない。 歴史的に知られた芸術家の作品などでも、 ぜんぶで何点あるのかわかっていて、 それは数えられるほどでしかない。 あたりまえのことだ。 それは絵画に