来年のIT市場全体の支出額は、今年から6.9%増えて1兆8000億ドルになり、このうち20%をスマートフォンやメディアタブレットといった新しいテクノロジーの製品やサービスが占めるようになる――。こうした予測を米国の市場調査会社が公表して話題になっている。 それによると、これら新しい分野への支出額は今後年率18%で伸び続け、その成長率は2020年にIT業界全体の成長率の80%以上を占めるようになる。 IDCが予測している成長分野とは、スマートフォンやメディアタブレットのほか、モバイルネットワーク、ソーシャルネットワーキング、そしてビッグデータと呼ばれる大規模データの解析技術。これらの成長速度はパソコンやサーバーの6倍になるという。 このIDCの調査について触れている米ニューヨーク・タイムズの記事は、「もしこの予測が正しければ、IT業界は過去に例のない速さで次の時代に移行することになる」とし、