世界中の言語における文法的性(性区分)の有無を調査した研究(Corbett, 2013)によれば、世界の257言語のうち性区分がない言語が145、ある言語が112(このうち性区分が2つの言語は50、3つは26、4つは12、5以上は24)とのこと。言語によって分け方やその由来は異なりますが、およそ4割に性区分があることがわかります。 かつて男女(雌雄)の差を区別する必要あるいは意味があり、生きる上で必要だったのではないかと察せられますが、言語によって残り方は異なります。多くの言語で性を区別する必要が薄れてはいますが、今回の記事では、果たしてこの区分が、その言語を使う話者の思考に影響をおよぼしているのかを探ります。 ■ 影響は幼少期から 言語の性区別が話者の思考に影響を与えるかは、研究者にとって長年の疑問です。アメリカの言語学者のベンジャミン・リー・ウォーフ(Benjamin Lee Whor
この10年ほどの間、まさに目覚ましい進化を遂げたIT技術により、世の中はとても便利になりました。特に、PCの普及というハード面からアプリケーションの多様化というソフト面での拡充により、携帯電話やオンラインショッピングなど、かつては夢物語でしかなかったコミュニケーションが現実化しています。 これと同時に、翻訳に関連する技術も進化してきました。その一つがCATツール(Computer-Aided Translation tools:コンピューター翻訳支援ツール)です。今回は、CATツールの利便性、そして限界に焦点を当ててみます。 CATツールとは? まず、CATツールとは何かという基本に立ち返ってみましょう。 CATツールとは世界中で利用されている翻訳支援ソフトウェアの総称で、専用のデータベース(翻訳メモリ)に訳語を記憶し、テキスト中に同一もしくは類似の用語が出てきた際にデータベースに登録され
あまり自覚されることはありませんが、日本人は世界でも稀に見る「ハイスペック嗜好民族」です。企業が国外市場でビジネスを成功させるには、製品やマーケティングスタイルをその国の市場に適合させる必要がありますが、日本市場に進出しようとする外国企業は、細やかな「気配り」を想像以上に要求されることに気づくのではないでしょうか。「こうしてほしい」とはっきり要求されず、時に「口に出さない要求への理解」を求められることも…..。外国企業が日本で成功するためのハードルは、低くないのです。 日本人の要求は「高い」 ブランド名だけで無条件に売れる製品がありますが、そのブランドが日本市場で認知され普及するに至るまでには、相応の努力が隠されています。モノも情報も氾濫する現在、きちんとした価値観を持つブランドでなければ、日本人の購買意欲をそそらない傾向があります。外国勢が日本市場に参入する際、自社の従来のビジネスモデル
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