3月6日、北朝鮮は非核化の可能性をちらつかせることで、米国との対話に向けた一歩を踏み出した。写真は2月、平壌で行われた軍事パレードに登場した大陸間弾道ミサイル。提供写真(2018年 ロイター/KCNA) 北朝鮮は非核化の可能性をちらつかせることで、米国との対話に向けた一歩を踏み出した。しかしその先に待ち受けるのは長くてより険しい道のりで、結局は過去と同じように米国や西側にとって何の成果もなく終わる公算が大きい。 かつて北朝鮮問題に携わった米政府の複数の元高官は、韓国が明らかにした北朝鮮の申し出が、米国との協議を通じて北朝鮮の核・ミサイル開発停止と非核化につながるかどうか疑わしいとみている。 これらの元高官によると、北朝鮮の意思を確かめたり、接触による情報収集を試みる価値はあるだろうが、北朝鮮側が実際に非核化する可能性は実質的にゼロだという。 ジョージ・W・ブッシュ政権で北朝鮮との交渉責任者