台風15号が通過した8日後の9月17日に南房総市富浦町原岡地区を見下ろす。屋根にブルーシートをかけた建物が多数を占める(写真:早川 由紀夫) 10月7日時点での住宅被害は4万304件に達する。被害が著しかったのは台風の進路の右側に当たる房総半島西部で、市町別では木更津市の一部損壊数と館山市の全壊数が最多となっている。 同県内で観測された風速は千葉市中央区が最も大きく、最大風速は35.9m/秒、最大瞬間風速は57.5m/秒に達した。18年9月に近畿地方に上陸した台風21号の最大瞬間風速よりはわずかに小さいものの、複数の観測地点で歴代1位を記録した。 観測された最大風速は全て建築基準法が定める基準風速内(千葉市は36m/秒、館山・鴨川・木更津各市は38m/秒)で、最大瞬間風速も建基法の基準風速による換算値に収まるか、ほぼ同等だった。