「第39回星雲賞」の日本長編部門に決まった「図書館戦争」シリーズ(有川浩、アスキー・メディアワークス) その年の優れたSF作品に贈られる「第39回星雲賞」が決まり、長編小説部門は「図書館戦争」(有川浩、アスキー・メディアワークス)が、メディア部門ではテレビアニメ「電脳コイル」がそれぞれ受賞した。また、6月に74歳で亡くなった「スターウォーズ」など海外SF小説翻訳家の野田昌宏さんに特別賞が贈られた。 星雲賞は、毎年行われる日本最大のSFファンイベント「日本SF大会」の参加者投票で決まるもので、今回は大阪・岸和田市で開催された大会で発表された。 「図書館戦争」は、メディア規制法が施行され、言論や出版の自由が制限された近未来が舞台。政府のメディア良化委による行き過ぎた徴発から書籍を守るために、図書館の職員が独自の防衛隊を組織するという物語。05年から番外編含む全7冊が発表され、08年にはテレビア