朝鮮寺(ちょうせんでら)とは、おもに在日韓国・朝鮮人ら、特にその婦人層において信仰されている寺院の通称。多くの朝鮮寺は、古代より多様な宗教が発展した生駒山地の大阪府側山麓周辺に集中している[1]。川や滝のある山地に多く、神戸市・宝塚市・茨木市・京都市の同様な地域においてもみられる[1]。この名称は研究者らによって便宜的に付与されているものであり、当該の寺院およびその信者はこの名称を用いていない。 近年、韓寺と呼ぼうと呼びかける動きもあり、呼称が混在しているが両者は同じものを指している。 昭和56年の統計においては、在日韓国朝鮮人の三割が大阪府に居住している。さらに範囲を兵庫県、京都府、大阪府へと広げると、割合は半数近くにも達する。これらの人々の信仰の対象として、生駒山地周辺には60程度の朝鮮寺が存在すると報告されていたが、現在ではその数は20程度にまで減少している。生駒山麓でも大阪平野に面