劇場存続を求め署名を集める叶麗子さん(右)=大阪市浪速区劇場存続を求め署名を集める叶麗子さんら=大阪市浪速区 【後藤泰良】大阪・新世界の通天閣を運営する通天閣観光は18日、役員会を開き、地下にある通天閣歌謡劇場(スタジオ210)の閉鎖を決めた。西上雅章社長は「歌謡劇場としての役目は終わったのではないか。大阪のシンボルにふさわしい有効活用をしたい」と話した。 劇場は1989年にオープン。NHK連続テレビ小説「ふたりっ子」にも登場した。寄席と歌謡ショーを手がけてきた松竹芸能が、6月末で寄席をやめるため存続を断念。9月上旬までお化け屋敷として利用し、その後さよならイベントを開き、同23日に閉める。 一方、劇場で長年歌ってきた「通天閣の歌姫」叶麗子さんらはこの日、通天閣前で存続を求める署名を集め、約700人分を同社に提出。今後も再考を促す考えだ。 関連リンク通天閣歌謡劇場、閉鎖を検討 稼働率