先進国の世帯に占める中間所得層の割合が縮小しているという/Melanie Stetson Freeman/The Christian Science Monitor/Getty Images ニューヨーク(CNN Business) 世界の先進国で中間所得層が縮小しつつある実態が、経済協力開発機構(OECD)がこのほどまとめた報告書で明らかになった。 報告書では、中間所得世帯が直面するさまざまな問題を指摘し、このままでは国の経済成長や社会機構に深刻な影響をもたらしかねないと警鐘を鳴らしている。 先進国の世帯に占める中間所得層の割合は、1980年代半ばの64%から、2010年代半ばには61%に縮小した。中でも米国、イスラエル、ドイツ、カナダ、フィンランド、スウェーデンでは特に縮小率が大きかった。 米国の中間所得層は約50%で、他の先進国に比べて大幅に少ない。 報告書では、世帯所得が国民所得の