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ブックマーク / jp.ign.com (59)

  • 『装甲騎兵ボトムズ』高橋良輔監督が明かすガンダムとの差別化、描きたかった愛の物語、虫プロ時代の手塚治虫の超人ぶりも TAAF2024でトークショーが開催

    国内外からさまざまなジャンルのアニメーション作品が集まり、上映や展示が行われる「東京アニメアワードフェスティバル2024」が3月8日から11日まで、東京・池袋を拠点に開催。アニメの発展に功績があった人を顕彰する「アニメ功労部門」を贈られた『装甲騎兵ボトムズ』シリーズの高橋良輔監督も8日、OVA作品『装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー』の上映後に登壇して、作品の思い出やアニメ業界に入って最初に師事した手塚治虫のことを語った。 『装甲騎兵ボトムズ』といえば、富野由悠季監督の『機動戦士ガンダム』と並んで1970年代末から80年代中頃にかけて一大ブームを引き起こしたロボットアニメの中心的な作品だ。スタイリッシュなモビルスーツが宇宙を舞台に戦闘を繰り広げる「ガンダム」に対して「ボトムズ」は、寸胴で顔もない「スコープドッグ」というメカに無骨なキリコという男が搭乗して戦い続ける、硬派な雰囲気が

    『装甲騎兵ボトムズ』高橋良輔監督が明かすガンダムとの差別化、描きたかった愛の物語、虫プロ時代の手塚治虫の超人ぶりも TAAF2024でトークショーが開催
  • 「ゾンビウイルスに感染した母と、残される子供のエモい話」だと思ったら「パワー系お母さんが一振りでゾンビを何匹も殺すゲーム」でもあった

    「ゾンビもののよさ」のひとつは、愛する人が感染者になってしまうという恐怖にある。ゾンビになってしまえば元には戻らないどころか、人間を襲う恐ろしい生き物になってしまうのだ。自らの手を汚して愛する彼や彼女がゾンビになるのを防ぐか、愛する人の手によって殺されるのか、あるいは何もしてやれないのか。その選択だけでひとつのドラマになる。 一方、まったく違うよさもある。「人間なんてクソ喰らえ」と世界を呪っている人にとってはゾンビの来襲はある意味で福音であり、ムカつくあいつも見知らぬあいつも殺していいのである。そう、心地よく殺して許される存在もまたゾンビなのだ。 このようにゾンビの魅力にはまったく正反対の方向性があるのだが、そのふたつを両取りしようとしたゲームもある(意図してなのかは知らないが)。それがいまから語る『アンダイイング(Undying )』だ。 「ゾンビになりかけている母、残される子供」という

    「ゾンビウイルスに感染した母と、残される子供のエモい話」だと思ったら「パワー系お母さんが一振りでゾンビを何匹も殺すゲーム」でもあった
  • 【コラム】かつてマーベル最大の強みだったものは今、MCUを縛る呪いになっている

    MCUの未来が変革に直面しているかもしれない。 Varietyの報道によると、かつて他の追随を許さない勢いだったシリーズの背景で、大きな混乱が起こっていたようだ。ジョナサン・メジャースの法的トラブルのために、メインヴィランを征服者カーンからドクター・ドゥームに置き換えることが検討され、マハーシャラ・アリ出演のリブート版「ブレイド」は困難続きの末にさらなる変更が加えられるなど、記事が伝える内容はさまざまだ。しかし最も驚きなのは、スタジオ幹部がフランチャイズの立て直しとして、アベンジャーズのオリジナルメンバー復活を検討していると報じられたことだろう。 新世代のMCUヒーローたちを導入することで、「マルチバース・サーガ」を力強くスタートさせるはずだったプロジェクトは、マーベルの第一波のキャラクターほど強力な基盤を築けていない。これは、ケヴィン・ファイギがMCUを立ち上げたときの戦略が当時ほど機能

    【コラム】かつてマーベル最大の強みだったものは今、MCUを縛る呪いになっている
  • 今後任天堂が追求すべきは「斬新なギミック」ではなく「コンシューマ機におけるSteam」ではないか

    任天堂プラットフォーム(Nintendo Switch(以下Switch)の「次世代機」を含む)の将来の姿は、どのようなものになるのでしょうか? 6月23日に開催された任天堂の株主総会では、質疑応答を通じて、おぼろげながら次世代機への言及がなされました。それは「ニンテンドーアカウントによって引き継ぎできることが望ましい」といった発言でしたが、具体的な姿は不明確なままでした。 筆者は、次世代機がどの時期に登場するにせよ、それは「コンシューマ機(CS)におけるSteam」のようなプラットフォームを目指すべきだと思います。 具体的には、「独自の斬新なギミックを採用するのではなく、Switchを順当にスペックアップさせる」、「Switchとソフトウェアライブラリを統一させる」という2点を追求すべきだと考えています。以下、記事では、この点を掘り下げます。 これまでの任天堂のゲーム機に「斬新なギミッ

    今後任天堂が追求すべきは「斬新なギミック」ではなく「コンシューマ機におけるSteam」ではないか
  • 「ソニーは年内にPS5 Slimを発売する予定」だとマイクロソフトが主張、裁判の文書から判明

    マイクロソフトが、「ソニーは年内にPS5 Slimを発売する予定」だと考えていることが裁判に関する文書から判明した。 この文書は、マイクロソフトによるActivision Blizzard買収案に仮差し止め命令を出すかどうかを決める、連邦取引委員会(FTC)とマイクロソフト間の裁判で公開されたものだ。 価格に言及した段落で、マイクロソフトはジャクリーン・スコット・コーリー判事に対し、Nintendo SwitchはXbox Series XやPS5と同じ市場で考えられるべきだと説得を試みており、これによってXboxがコンソール市場で3番手になったというイメージが強まると考えている。 そしてこの段落の最後では、以前から噂されていたPS5 Slimの存在だけでなく、その価格にまで触れていることから、ソニーの社長を務めるジム・ライアンを苛立たせるのは確実だ。IGN USはソニーにコメントを求めて

    「ソニーは年内にPS5 Slimを発売する予定」だとマイクロソフトが主張、裁判の文書から判明
  • クリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」3分間の新予告編が公開

    クリストファー・ノーランの『Oppenheimer(原題)』から新映像を数多く含む最新予告編が公開された。キリアン・マーフィーが演じる、「原爆の父」として知られるアメリカの理論物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの姿をさらに目にすることができる。 『Oppenheimer』では、第二次世界大戦中にオッペンハイマーが主導した、アメリカのトップシークレットの核兵器開発計画「マンハッタン計画」について描かれる。新予告編では、核実験「トリニティ実験」に向けて緊張が高まっていくようすがわかる。 「ナチとの競争なのだ」とマーフィー演じるオッペンハイマーは言う。「そして、ナチが爆弾を手にしているとしたら、それはどういうことなのか、私にはわかっている」 CinemaCon 2023でも『Oppenheimer』の新映像が公開されていたが、最新予告編にはさらに多くの豪華キャスト陣が登場している。 マット

    クリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」3分間の新予告編が公開
  • AI搭載版『ポートピア連続殺人事件』が4月24日にSteamで無料配信決定、『THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』として名作ADVが蘇る スクエニAI部に経緯を訊いた

    スクウェア・エニックスは、堀井雄二氏が手掛けた『ポートピア連続殺人事件』を題材に、先端AI技術を搭載したテックプレビュー『SQUARE ENIX AI Tech Preview: THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』を2023年4月24日にSteamにて無料配信すると発表した。また公式サイトをオープンしている。 AIの一分野である自然言語処理(NLP)の技術を使った「NLPアドベンチャー」と銘打っており、日英の言語に対応している。 「THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE」とは 『SQUARE ENIX AI Tech Preview: THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』(以下、THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE)は、『ドラゴンクエスト』シリーズで知られる堀井雄二氏が手掛けたADV

    AI搭載版『ポートピア連続殺人事件』が4月24日にSteamで無料配信決定、『THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』として名作ADVが蘇る スクエニAI部に経緯を訊いた
    enemyoffreedom
    enemyoffreedom 2023/04/21
    コマンド選択式からコマンド入力式への移行はある意味先祖返りでもあり、理想への立ち返りでもあり / PS版のZORKはコマンド選択式と入力式の折衷っぽくて興味深くはあったがプレイしづらかったが、これはどうなるか
  • スクエニが研究している次世代アドベンチャーゲーム「NLPアドベンチャー」とは何か 人工知能を使った原点かつ最先端の新感覚ADV

    ゲーム開発者向け技術イベント「CEDEC+KYUSHU 2022」では、スクウェア・エニックスの森友亮(もり ゆうすけ)氏より「自然言語処理技術による新世代コマンド入力式アドベンチャーゲームの制作手法」という講演が行われた。 森友亮氏はスクウェア・エニックスのAI部に所属する人工知能を研究する「AIリサーチャー」として活動している人物だ。「自然言語処理」の技術をエンターテイメントにおいて応用するための研究開発に従事している。 「自然言語」とは人間が日常的に使っている言葉のことで、さらに「自然言語処理」とはこうした人間の普段の言葉をコンピューターで解析して抽出する技術のことだ。人工知能の一分野でもあり、たとえばGoogle翻訳など現代ではなじみ深いサービスに応用されている。 さて、今回の講演ではこの自然言語処理(Natural Language Processing、略してNLP)を使った、

    スクエニが研究している次世代アドベンチャーゲーム「NLPアドベンチャー」とは何か 人工知能を使った原点かつ最先端の新感覚ADV
    enemyoffreedom
    enemyoffreedom 2023/04/21
    2022年11月の記事
  • 「ぼくのなつやすみ」シリーズを彷彿とさせる『なつもん! 20世紀の夏休み』はオープンワールドのアドベンチャーゲームになる

    「ぼくのなつやすみ」シリーズを彷彿とさせる『なつもん! 20世紀の夏休み』は、オープンワールドのアドベンチャーゲームになる。舞台となる「よもぎ町」は地域全体がオープンワールドになっており、ロードや画面の切り替えを挟まずにさまざまな場所に行くことが可能だ。 海の近くを走り回ったり、商店街に出かけたりと、『なつもん! 20世紀の夏休み』は子供の頃に経験した冒険をシームレスで再現する作品になっている。 海や山など自然に富んだ田舎町がオープンワールドで描かれる。 よもぎ町はノスタルジーにあふれたロケーション豊富な田舎町。 作はゲーム内時間や天候がリアルタイムで変化していく。時間の経過とともに、よもぎ町はさまざな姿を見せてくれる。毎朝行われるラジオ体操から特別な日に開催される夏祭りまで、多彩なイベントが夏休みをより思い出深いものにする。魚釣り、昆虫採集、水泳、さらにはほかの子供たちと探検に出かける

    「ぼくのなつやすみ」シリーズを彷彿とさせる『なつもん! 20世紀の夏休み』はオープンワールドのアドベンチャーゲームになる
  • なぜゲームで行う“わるい行為”は魅力的なのか?『ホグワーツ・レガシー』から見る「正しさへの違和感」

    私が『ホグワーツ・レガシー』を遊んでいて気づいたのは、「自分は闇の魔法使いになりたいのだな」ということだった。 「ハリー・ポッター」シリーズを知らなかった私は、この世界にあるさまざまな魔法が(現実世界における)違法行為に使えるものばかりではないかと驚いた。ピッキングで鍵を開けてしまう「アロホモラ」はもちろん、人を殺せる「アバダケダブラ」に至っては直球である。 しかし、作においてプレイヤーは犯罪行為ができない。このゲームはオープンワールドのアクションRPGだが極めてリニアで、プレイヤーは良い子に矯正されてしまうのだ。前述のように犯罪のような魔法を使ったり、物を盗んだり、他人を悪く言う選択肢はあるものの、基は悪をくじく善人で、咎められることもほとんどない。 こうなると、私はますます悪いことをしたくなってしまう。とはいえ、そもそも犯罪行為は(現実世界では)リスクの高い行為であり、倫理的にもや

    なぜゲームで行う“わるい行為”は魅力的なのか?『ホグワーツ・レガシー』から見る「正しさへの違和感」
  • 『カウボーイビバップ』の渡辺信一郎監督はNetflixの実写ドラマ版に納得していなかった 「『カウボーイビバップ』ではない」と思ったと明かす

    人気アニメ『カウボーイビバップ』の監督を務めた渡辺信一郎は、Netflixの実写ドラマ版(少なくとも自分が観た作品の一部)を気に入らなかったようだ。 Forbesのインタビューで渡辺は、Netflixから「評価や確認のための映像」が送られてきたが、冒頭のシーンより先に進むことができなかったと明かした。 「カジノのシーンから観始めましたが、観続けるのはかなり辛かったです。そこで観るのをやめたので、その冒頭のシーンしか観ていません。明らかに『カウボーイビバップ』ではないし、自分が関与していなければ『カウボーイビバップ』ではないとその時点で気付きました。私がやればよかったのかもしれないですね。でも、どういうわけか原作アニメの価値ははるかに高くなりました」 おもしろいことに、渡辺が実写ドラマ版への関与が限定的だと語ったのはこれが初めてではない。ドラマ版が発表された2018年、Netflixは渡辺を

    『カウボーイビバップ』の渡辺信一郎監督はNetflixの実写ドラマ版に納得していなかった 「『カウボーイビバップ』ではない」と思ったと明かす
  • Steam Deck本体が海外では予約なしで購入可能に 公式ドックもついに登場

    Steam Deck体が、海外にて予約なしで購入できるようになった(公式ニュース)。体は海外では発売済みだが、それでも今までは予約してから購入する必要があった。現在では在庫があるそうで、買おうと思えばすぐに買える状態になったようだ。 なお、これは海外での情報。日では予約してから購入する必要があり、一次出荷もまだ始まっていない。公式ツイートによると、アジアでは「2022年末より順次出荷開始予定」とのことだ。 BIG NEWS today! ✨ Steam Deck is now available without a reservation! Order one, we'll ship it to you: https://t.co/uVdBCpJVuX 📺 The Docking Station is available, too! Connect to peripherals a

    Steam Deck本体が海外では予約なしで購入可能に 公式ドックもついに登場
  • 人気ビジュアルノベルの前日譚は最初にプレイするのにふさわしい作品か?『fault - StP - LIGHTKRAVTE』レビュー

    シリーズや作のテーマやコンセプトに触れていますが、ストーリーのネタバレはほぼありません。 「fault」はALICE IN DISSONANCEが手掛けるビジュアルノベルのシリーズ作品。2013年の『fault - milestone one』のリリース以降、全世界でシリーズ累計50万以上のセールスをほこる人気作品で、そのコンセプトや開発秘話に関してはIGN JAPANでインタビューを掲載している。 今回レビューを行う『fault - StP - LIGHTKRAVTE』は、シリーズ編である『fault - milestone one』や『fault - milestone two 上』の前日譚にあたる作品。もともと『fault - SILENCE THE PEDANT』という名前で企画されていた作品の一部であり、ゴージャスなビジュアルとポイント・アンド・クリックの要素を取り入れ

    人気ビジュアルノベルの前日譚は最初にプレイするのにふさわしい作品か?『fault - StP - LIGHTKRAVTE』レビュー
  • 契約者数減少が報じられているNetflixが、『ボーン』や『アッホ夫婦』など複数のアニメーションプロジェクトを中止

    Netflixはアニメーションのプロジェクト数を減らそうとしているようだ。契約者数の減少が報じられたNetflixだが、アニメーション作品の制作を取りやめ、幹部を解雇し、複数の期待度の高い作品をキャンセルしている。 The Wrapが伝えたところによると、Netflixのオリジナルアニメーション部門クリエイティヴリーダーシップ・アンド・デベロップメント・ディレクターのフィル・リンダが、数人の部下とともに今週退社した。それだけではなく、複数の注目のアニメーションシリーズもキャンセルとなっている。 『ボーン』は特に驚きだ。この奇妙で魅力的なコミックは、アニメ化作品のいちばんの候補だったのだ。 さらに、ロアルド・ダールの『アッホ夫婦』のアニメ化もキャンセルされている。ただし、この作品は実写版映画プロジェクトになるとも報じられている。また、ローレン・ファウストの『Toil & Trouble(原

    契約者数減少が報じられているNetflixが、『ボーン』や『アッホ夫婦』など複数のアニメーションプロジェクトを中止
  • 「そんな装備で大丈夫か?」、「大丈夫だ、問題ない」のやり取りで知られる『エルシャダイ』がSwitchに移植決定

    アクションゲーム『エルシャダイ』のNintendo Switch版が開発されていることがわかった。オリジナル版のディレクター兼キャラクターデザイナーを務めた竹安佐和記が、明らかにした。『エルシャダイ』11周年記念企画告知動画の2:24ごろから、Nintendo Switch版が発表されている。 『エルシャダイ』は、PS3/Xbox 360向けにリリースされた3Dアクションゲーム。大天使ルシフェルのサポートを得て、人間のイーノックが堕天使たちと戦っていく。 会話のノリやテンポが独特で、シュールな雰囲気に満ちているのが作の最大の特徴だ。「そんな装備で大丈夫か?」と問うルシフェルに、「大丈夫だ、問題ない」と答えるイーノック。2010年のE3で発表したトレーラーにあった2人のやり取りを覚えている人も多いだろう。 動画は2018年にフリー素材として公開されたもの。 2021年にはPC版もリリースさ

    「そんな装備で大丈夫か?」、「大丈夫だ、問題ない」のやり取りで知られる『エルシャダイ』がSwitchに移植決定
  • 「Steam Deck」を長時間使った感想――PCゲーミングならではの魅力と問題が共存する小型ゲームデバイス

    稿は2月時点でIGN家にて掲載されたSteam Deckのレビューを短縮した記事である。国内での販売はまだ行われておらず、体のアップデートの可能性も高いため、今回はスコアなしでの紹介となる。 Steam Deckは、間違いなく近年のPCゲーミングにおいて最も期待されているデバイスのひとつだ。サイズは大きいが、デザインが良く、比較的にパワフルなこのポータブルゲーミングデバイスを使って、Steamライブラリのすべてをどこへでも持ち運べるというのは、とりわけSteamセールのたびにラインアップを増やし続けているヘビーユーザーにとっては、非常に魅力的なことである。Valveのこの野心的な携帯型PCでのゲーム体験を2週間ほど試した。結果、大半の場合においてSteam DeckはValveの宣伝文句に相応しい能力を見せてくれた。その領をフルに発揮する機会があるときは、特に素晴らしく輝いていた。

    「Steam Deck」を長時間使った感想――PCゲーミングならではの魅力と問題が共存する小型ゲームデバイス
  • なぜ公式音源ではなく「カービィ」のアレンジ楽曲がグラミー賞を受賞したのか?さらば「非公認」~ゲーム音楽アレンジ/リミックスの新時代

    『星のカービィスーパーデラックス』のアレンジ楽曲「MetaKnight'sRevenge」が、第64回グラミー賞を受賞したことで話題を呼んでいる。大変おめでたいことであり、さっそくこれを聴いてみたという方も多いと思うが、そのアルバムクレジットにはNintendoやHAL研究所の権利表記が全くないことにお気づきだろうか。 先日の糸田氏による記事でも指摘があったように、ここにはアメリカにおける音楽著作権法の改定が影響している。実はここ数年の間に、海外におけるゲーム音楽アレンジ/リミックスを取り巻く状況は激変しているのだ。音楽サブスクリプション(特にSpotify)を日常的に使っている人ならお気づきだろう。こうした「許諾なしのゲーム音楽アレンジ楽曲」が堂々と、しかも商品として罷り通るようになってきているのだ。その背景で一体何が起きているのか。いい機会なので、その背景について解説しよう。 Spot

    なぜ公式音源ではなく「カービィ」のアレンジ楽曲がグラミー賞を受賞したのか?さらば「非公認」~ゲーム音楽アレンジ/リミックスの新時代
  • 「スター・ウォーズ」シリーズの“タトゥイーン出てきすぎ問題”を真剣に考える

    ドラマ『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』で最もハッとさせられるセリフは、奇しくもハット族の双子から発せられる。ジャバ・ザ・ハットのいとこであるこの双子は、ボバ・フェットと対面した際、かつてジャバの縄張りだった場所にわざわざ争うほどの価値がないことをハッキリと述べるのだ。 「タトゥイーンはただの岩だ」と、双子の片割れはいかにも興味がなさそうに言い放つ。この発言からは、脚を担当したライター陣のやや気まずそうな自意識を読み取ることができる。それは、タトゥイーンが「スター・ウォーズ」の世界において比較的どうでもいい場所であるにもかかわらず、身の丈をはるかに超える影響力を持ってしまった状態に対する自意識だ。 ルーク・スカイウォーカー自身が「光り輝く宇宙の中心」から最も縁遠い場所だ、と説明しているにもかかわらず、タトゥイーンはおそらく「スター・ウォーズ」でいちばん有名な惑

    「スター・ウォーズ」シリーズの“タトゥイーン出てきすぎ問題”を真剣に考える
  • 任天堂が歴史に残り、セガが忘れられつつある理由とは? テレビゲーム総選挙やIGN本家の総合ゲームランキングにおけるセガ不在の要因を考える

    セガのゲームを愛するひとりとして、ときどき心配してしまうことがある。「セガのゲームは100年後も遊ばれるのだろうか」と。もちろん、100年後のことは誰にもわからない。だが、人類がこのまま生き残る限り、これだけは断言できるだろう「人々は任天堂の作ったゲームを忘れない」と。 約100年前、日には多くの文豪がいた。だが、今なお読まれ続けているのは夏目漱石や森鴎外に芥川龍之介とそのほんの一握りと言えるだろう。 80年代後半から90年代にかけて、日ゲーム大国だった。「マリオ」、「ゼルダ」、「ドラゴンクエスト」、「ファイナルファンタジー」、「ストリートファイター」、「メタルギアソリッド」など、この業界のアイコニックなフランチャイズの数々が生み出された。当時のゲームに詳しい人であれば、そこに「ソニック」や「バーチャファイター」に「スペースハリアー」といったセガのゲームも含めるはずだ。 ところが、黄

    任天堂が歴史に残り、セガが忘れられつつある理由とは? テレビゲーム総選挙やIGN本家の総合ゲームランキングにおけるセガ不在の要因を考える
  • 日本の文化的植民地となった昭和66年のアメリカを描く中国産ゲーム『昭和米国物語』が発表!

    『Dying: 1983』や『DYING: Reborn』を手掛けた中国の開発スタジオNEKCOM Gamesによる新作RPG『昭和米国物語(Showa American Story)』が発表された。プラットフォームはPS4/PS5/PC。 舞台は昭和66年のアメリカで、強大な経済力を手にした日文化的植民地となっている。言うまでもなく架空の設定だが、日経済がピークを迎えていた昭和末期、多くのアメリカ人が恐れていたような実態がもしも当に起きていれば、というような設定と言えるだろう。鯉のぼりや招きに地蔵、それからラムネのような飲み物といった日的な要素で彩られたアメリカ。自由の女神が着物を身に纏ってしまう「if」の世界線は日人にとっても感慨深いものがありそうだ。 だが、作はそんな世界設定を真面目に描くというよりも、B級映画のような雰囲気だ。この世界には10年ほど前からゾンビや化け

    日本の文化的植民地となった昭和66年のアメリカを描く中国産ゲーム『昭和米国物語』が発表!