まだまだ余波が大きい平手打ち事件 今年のアカデミー賞授賞式の話題を独占したウィル・スミスの平手打ち事件は、2022年4月1日、彼自身が賞を主催する映画芸術科学アカデミー(以下アカデミー)からの脱退を発表し、その申し出をアカデミー側も受理したことで、どうやら一段落ついたようだ。もっとも、アカデミー自身は引き続き今回の事件の調査を続けるようで、その結果は、後日――4月18日と伝えられている――公表されるらしい。 ようだ、とか、らしい、とか煮え切らない書き方をしているのは、今回の事件は伝えられ方が流動的で、しかもその評価に波があるからだ。所詮はハリウッドセレブのゴシップネタだから、と言われればそれまでなのだが、どうもすでにスミスの処分という話題を越えてしまっている。 注目を集めているといっても決してミームとして遊ばれているわけではなく、様々な人たちがそれぞれの立場から自身の見解を表明し続けている