違和感と子供の頃の読書の話 「本読んで偉いわねえ」「沢山本読むから、(うちの子より)賢いのねえ」という言葉を、私は友達のお母さんたちから小さい頃幾度となく言われて育った。その度に、自分の趣味が肯定される喜びと、褒められる違和感を感じていた。 読書 というと、インテリな印象というか、優等生的なキャラクターに属する要素であるかのように思われがちだ。世間一般では、漫画より本は地位の高いものかのように扱われる。たとえ内容が何であっても、だ。 歴史マンガよりSF小説。『はだしのゲン』より『指輪物語』『ワンピース』より『ハリーポッター』 だけど小説を読んでも、別に生き方の教訓になるようなことはないし、物によってはとてもじゃないが賢くなれそうにない、ということもある。 私はマンガはあまり読まない。だから、1ページを分けているセルみたいなコマの順番を間違って読むことがあって、そんな時は少しフラストレーショ