求む、筋肉自慢――。東京の中小企業が、新卒採用でそんな「マッチョ枠」をつくっている。志望者に腹筋の回数と片足立ちによるバランス感覚を競わせ、成績上位の数人は、無条件で最終面接まで進める。努力家で何事にも体当たりで取り組む人材を集めるのが狙いだ。 筋肉自慢を採用するのは、マンションの内装などを手がけるレイオンコンサルティング(東京都中央区)。2015年春新卒予定の大学生が対象で、体力選考は6月に行う予定。 「マッチョ枠」導入のきっかけは、ある女性社員だ。大学までテニス一筋だったが入社後にめきめきと頭角を現し、昨年26歳で大阪支店の責任者に就いた。 昨年は腕立て伏せによる選考で1人に内定を出したものの、入社を辞退されたという。(上栗崇)