同社長が昨年の株主総会で「反転攻勢」への意欲を示してから1年が経った。9月にはアームが上場しNAV(時価純資産)は増加、守りから攻めに転じる環境が整う中、午前10時から都内で開催されている総会では、明確な投資戦略は語られなかった。 ソフトバンクGは5月、前期(2024年3月期)の純損益が3年連続の赤字になったと発表、四半期ベースでもビジョン・ファンド事業のセグメント利益が再び赤字となるなど不安要素も散見する。半面、同社株価は年初来6割上昇している。 同社株上昇の背景には、アーム株上昇と自社株買いの思惑がある。同子会社の時価総額は27兆円と、親会社の15兆円を優に超えている。6月には米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントがソフトバンクG株を大量に取得、150億ドル(約2兆3800億円)相当の自社株買いを求めていることが判明した。 孫社長は総会で自社株買いについて、「小さい話」だとし、「い